杜仲茶と杜仲の歴史について
杜仲茶とは
杜仲茶とは、杜仲の樹皮や葉を乾燥させて作ります。
中国で漢方薬として広く知られている「杜仲」の葉を茶葉にしたものです。
常用できる保健薬として古くから用いられてきました。
日本では葉を原料とした杜仲茶が一般的ですが、中国では樹皮から煮出したものを飲むこともあるようです。
杜仲は漢方薬の主成分として、長年にわたって利用されてきたわけですが、まさに、植物界の薬局といってもいいほどの薬効をもっています。
とくに肝臓、腎臓、心臓の疾患や代謝障害に効果があり、滋養強壮の良薬としても知られています。
薬剤としても、強壮剤、血圧降下剤などにも用いられています。
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また、 杜仲茶に含まれる配糖体には血行を改善し、血圧を降下させる作用があります。
冷え性や肩凝りなどにも効果があります。また、体脂肪を減少させダイエットにも効果があるようです。
日本では色々なメーカーからいろいろな杜仲茶が販売されています。
杜仲の歴史
杜仲というのは植物なのですが、落葉樹で20〜30年で直立した巨木になり、イチョウの木と同じように雄の木と雌の木があるようで、雌の木には白い花が咲きます。
葉は楕円形で、若葉をお茶として用いることができます。
杜仲が最も繁殖していたのは、恐竜時代末期の6千万年前頃から6百万年前頃の間だと言われています。
いろいろな種類の杜仲が繁茂していたことが、地球上のいたる所で発見された化石によって確認されています。
氷河期の到来で杜仲は大きな打撃を受け、中国にわずか一種類しか残りませんでした。
だから杜仲は、杜仲科トチュウ属トチュウという"一科一属一種"の、世界でも例を見ない大変珍しい樹木です。
杜仲は大昔の繁栄と氷河期の絶滅の危機を経て、現在では健康に役立つ素材として栽培されるようになったわけなんですね。
杜仲茶のルーツは中国西南部原産地の樹高20メートルにも達するトチュウ科の落葉高木トチュウの樹皮です。
中国では杜仲を数千年前から不老長寿の生薬として珍重してきました。
そしてこの杜仲の樹皮を乾燥させたのが中国の漢方薬の一つです。
内臓全般に効く。
心臓を強める。
元気をよみがえらせて気力を得る。
疲労を取り除き、身を軽くする。
ということで良質の漢方薬して昔から利用されてきました。
中国の「三大名薬」といえば「人参」・「鹿茸(鹿類の幼角)」・「杜仲」を指します。
杜仲はそれほど非常に高い評価を受け、古代中国人が健康維持に欠かせないものとして尊重してきたことがうかがえます。
また「医食同源」という考えの基「命は食にあり」として、口から入れる食物や薬物による身体づくりを根本に置いていたのです。
そして木が枯れない程度に樹皮をむくので、1本の木からあまり多くとれず、杜仲を煎じて飲める人は貴人に限られており、当時は一般の庶民には手の届かないものとして珍重されていたのです。
杜仲の成分には副作用がなく、長期間服用しても問題が無いとされています。
主な成分としては、グッタペルカ、アルカロイド、ペクチン、ビタミンC、タンニン、ピノレジノール、ジグルコサイド、ゲニポシド酸などの他に、リン、カリウム、マグネシウム、亜鉛などのミネラル類も含みます。